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高血圧

生活習慣病とは、食事、運動、飲酒、喫煙など生活習慣の積み重ねが引き起こす病気です。

高血圧の治療を始めるときによく聞かれることは

「降圧剤を飲み始めたらずっと飲むことになるのですか?」という質問です。誰でも、薬を飲み続けることには抵抗があります。高血圧を薬を服用せずに、ダイエットと食事運動療法で下げるに越したことはありません。
しかし、統計上だけでなく臨床現場でも、管理されていない高血圧の方が脳卒中(脳出血、脳梗塞)虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)を発症することをしばしば経験します。高血圧を放置しておくことは危険です。

人間の細胞は血管によって養われています。

その血管が硬化して、弾力性が失われたり、閉塞してくると、細胞に血液が循環しにくくなります。従って、血管を丈夫にしておかないと、単に血圧が上昇するだけでなく、細胞に障害が生じてくるので、あらゆる病気を引き起こすことになります。血管は低栄養でもいけませんが、栄養過多になると、血管に脂質が沈着して、硬化・閉塞をきたします。
血管を若く保つためには、食事・運動が重要であることは言うまでもありませんが、血圧が非常に高くなってしまった場合、また食事・運動によってもなかなか低下しない場合は、治療が必要になります。降圧剤は、年代と共に進歩してきています。また、降圧剤はただ血管を拡張させて血圧を下げるだけでなく、血管内皮に作用してその働きを改善させ、心臓や腎臓の臓器を保護する効果があります。
降圧剤使用で血圧が下がってくると、頭痛、めまい、頸部・肩の凝りが改善されるだけでなく、尿所見や糖尿病のデータも改善してくることがあります。また、精神的にも落ち着いてきます。降圧剤を併用しながら生活習慣を改善していけば、降圧剤の量も減らさせることに繋がります。

「ずっと薬を飲み続けていくのかどうか」

という質問に戻ると、「多くの人は飲み続けていますが、量を減らしていくことは可能です」ということと、「服薬により血圧を正常化させておくことの利益は大きい」となります。重要なことは、服薬を継続しながら生活習慣を見直していくことです。しかし、高くなって長期間経過してしまった高血圧を生活習慣のみで改善していくことには時間を要します。また、過激な運動は逆に血圧を上げるので危険です。降圧剤服用により血管、臓器保護作用を受けながら、食事・運動療法などを実施していく方が危険が少ないと考えます。

服薬の目安としては

180/110(重症)を超える場合はすぐに治療が必要です。160-179/100-109(中等度)の場合も服用が必要です。140-159/90-99(軽症)では、何らかの症状がある場合や、糖尿病、脂質異常症などがあり、脳・心血管病の合併症のリスクが高い場合は、服用開始が勧められますが。150/を超える人は要注意です。140-150/の群では、放置しておくと数年後にさらに血圧が高くなるとされています。尚、正常血圧は130/85以下で、120/80以下であればさらに良いとされています。
また、45歳から50歳前後で更年期症状による高血圧の女性もよく診察に来られます。この場合、降圧剤だけでなく漢方治療も有効なことがあります。
降圧剤の服用について過度な心配は不必要です。それよりも、上がったまま放置しておく危険性を認識しておくことが重要です。放置したまま脳卒中、心筋梗塞を起こす方は確かに多いのです。高血圧治療は、生活習慣の改善も含めて、降圧剤に漢方薬やサプリメントなどをうまく併用していくことも良いと考えます。

脂質異常症

「高脂血症」は最近「脂質異常症」と診断名が変えられました。

理由は、以前は「総コレステロール」が高いことだけが問題にされていたのですが、最近の脂質代謝の研究の進歩で、「総コレステロール」が高いことだけをみてはいけないことがわかってきたからです。千葉市特定健診の表でも、「脂質」のところには「中性脂肪」「HDLコレステロール」「LDLコレステロール」の3つが記載されています。「中性脂肪」と「LDLコレステロール」は高値が異常ですが、「HDLコレステロール」は低値が異常です。以前のように「総コレステロール」の高値だけを見るのではなく、その中身が重要で、また「HDLコレステロール」のような低値異常もあることなどから、「脂質異常症」と呼び方が変わりました。

「LDLコレステロール」、「HDLコレステロール」

とはどういう脂質なのでしょうか?血液中の「コレステロール」は蛋白質と結合して「リポ蛋白」という形で存在しています。この「リポ蛋白」は比重によって分類され、LDL、HDLはその「リポ蛋白」の中心です。ですから「LDLあるいはHDLコレステロール」とは、蛋白とコレステロールが結合したもので、採血で測定される「LDLあるいはHDLコレステロール」はその「リポ蛋白」を測定しているのです。
では、「LDLコレステロール」は高値だとなぜいけないのでしょうか?LDLリポ蛋白はコレステロールを体の末梢細胞に運搬する働きを担っています。「LDLコレステロール」は多くなると血管壁に沈着し、動脈硬化を引き起こします。一方、HDLリポ蛋白は体内で余ったコレステロールを肝臓は運搬します。食餌中のコレステロールは小腸から形を変えて吸収されて肝臓へ運ばれ、肝臓で再びコレステロールに合成されて、LDLなどのリポ蛋白と結合し血液中に入り末梢へ運ばれています。「LDLコレステロール」は動脈硬化の原因になるので「悪玉」、「HDLコレステロール」は余ったコレステロールを抜いてくれるので「善玉」と呼ばれる理由です。ですから、採血でLDLが低値、HDLが高値であるほうが望ましいことになります。

ところで、コレステロールというと悪いイメージが先行しますが

実はコレステロールは細胞膜やホルモン合成に不可欠です。栄養不良やアルコール依存症などでコレステロールが低いと、脳卒中発症の頻度が上昇します。しかし、最近では食生活習慣の欧米化、つまり食餌中のコレステロールが多くなったことから、LDLコレステロールが上昇することが問題になっているのです。健診でLDLコレステロールが高い場合は、下げるためにはまず食生活・運動習慣を改めること、それでも下がらない場合は薬を服用することが、動脈硬化予防に重要であると指導されます。
このようにコレステロールは、以前のように「総コレステロール」を気にするのではなく、その中身に注意してくださいというわけですが、もうひとつ重要なことは「中性脂肪」にも、もっと注意をはらうことです。「中性脂肪」は「コレステロール」以上に食餌内容に強い影響を受けます。「脂肪」と呼ばれるから食事の脂質だけが影響するように誤解されますが、炭水化物の過剰摂取でも高値になります。飲酒量はかなり影響します。「中性脂肪」が高値の人は、「HDLコレステロール」が低値のことが多く、さらに「血糖」も高値で(炭水化物の過剰摂取)、肥満の人が多い傾向があります。

いわゆる「メタボリックシンドローム」とは

脱衣立位で臍の高さで計測された腹囲が、男性は85cm、女性は90cm以上を満たし、さらに

  1. 「中性脂肪」が150以上、あるいは「HDLコレステロール」が40未満
  2. 血圧が130/以上、または/85以上
  3. 空腹時血糖が110以上

この3項目のうち、2項目以上を満たす場合に「メタボリックシンドローム」と診断されます。
この「メタボリックシンドローム」は、「LDLコレステロール」だけでなく、この「中性脂肪」が高値で肥満の人たちに注意を促してます。この群の人たちは脳梗塞、心筋梗塞などの脳心血管障害に罹患する確率が非常に高いからです。ちなみに「LDLコレステロール」は心臓を養っている冠動脈の動脈硬化の危険因子です。実際、臨床の現場でこの「メタボ」の方が、脳梗塞、心筋梗塞になることをよく経験します。特に中年の働き盛りで、多忙で不規則な生活を送らざるを得ない男性が、病に倒れるのは非常に怖いことです。

働き盛りの男性の脂質代謝異常の原因は

ほとんどが過食、運動不足ですが、ほかに過労、睡眠不足、ストレスの因子もかなり重要です。これは女性も同様です。例えば「LDLコレステロール」の推移を見ていると、ストレス、過労が重なっている時期は「LDLコレステロール」が高値になり、その因子が解除されると下がってくることを認めます。「中性脂肪」の推移でも同様です。ですから、脂質代謝異常は食餌だけでなく、ストレス因子がかなり関わっていると考えられます。最近では、動脈硬化は慢性炎症が原因という考えもあり、将来的には動脈硬化、すなわち脂質代謝異常が食餌性だけではないことが明らかになってくるかもしれません。

女性は男性とは別の原因で脂質代謝異常を起こしやすくなっています。

女性ホルモンは重要な動脈硬化予防ホルモンですが、女性が更年期以降になって女性ホルモンが減ってくると、脂質異常がおきて、血圧が上がる、されに骨が脆くなってくる、などの異常が出やすくなってきます。ですから、若いときはやせて低血圧だったのにという女性が、50歳を超えると、徐々に肥満になって、高血圧、脂質異常となることがあるのです。

脂質異常症の改善は

まず食事運動療法を含めた生活習慣の見直しです。しかし、現代社会は運動不足になりがちで、働き盛りの中高年男性にとってはなかなか達成できないのが現状です。「中性脂肪」は食事運動でかなり低下させることが可能ですが、体質的にあるいは社会的にうまくいかない方がいらっしゃいます。「LDLコレステロール」は食事以外の要因もあり、「中性脂肪」ほど、食事運動療法で改善できないことが多いです。
脂質異常の改善には、数値や体質により、食事運動療法に加え投薬が必要となります。服薬は、高血圧治療同様、過激な食事運動療法をせずに、投薬と併用しながら治療していくことも考えるべきです。無理な運動は合併症を併発する危険性があります。

治療管理目標は

中性脂肪は150未満、HDLコレステロールは40以上です。中性脂肪は食事・運動で下がりやすいのですが、HDLコレステロールを上げるのはなかなか困難です。
LDLコレステロールは管理目標が細かく設定されています。
心臓の冠動脈疾患がある人は100未満に厳重に下げることが勧められます。
心臓疾患がない場合は、LDLコレステロール以外の危険因子、すなわち

  1. 年齢:男性は45歳以上、女性は55歳以上
  2. 高血圧
  3. 糖尿病(耐糖能異常も含む:糖尿病の一歩手前に人たち)
  4. 喫煙
  5. 冠動脈疾患の家族歴
  6. 低HDL血症(40未満)

の6つの危険因子のうち、
0個であれば低リスク群で160未満
1-2個あったら中リスク群で140未満
3個以上あったら高リスク群であり120未満にしておくことが推奨されています。

治療薬としては

LDLコレステロールを下げる代表的薬剤は2種類。

肝臓でのコレステロール合成を抑制する「スタチン系薬剤」と「小腸からのコレステロール吸収を抑制する薬剤」です。

中性脂肪を下げる代表的薬剤は「フィブラート系薬剤」です。また魚油に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)と呼ばれる不飽和脂肪酸からできた薬があります。「EPA薬剤」は血栓予防効果のほかに、「フィブラート系薬剤」よりは弱いですが、「中性脂肪」を下げる効果も認めます。「スタチン系薬剤」と「フィブラート系薬剤」は服用で筋肉痛を起こすことがあります。
そのほか、サプリメントや漢方薬などをうまく併用することも勧められます。尚、漢方薬の「防風通聖散」は、「痩せ薬」のように誤解されがちですが、そうではないので注意が必要です。下剤の成分が入っているので、下痢を引き起こす場合があります。ただし、医師と相談の上、適切に使用すれば有効です。安易に市販薬を買わない方が良いでしょう。

糖尿病

糖尿病の診断基準は

  1. 早朝空腹時血糖が126以上
  2. 随時血糖が200以上
  3. 75g糖負荷試験で2時間値が200以上、のいずれかを満たし
  4. HbA1c(NGSP)が6.5以上であることです。

血糖値のみ相当する場合は、糖尿病網膜症か、ほかに典型的症状を認める場合に糖尿病と診断されます。HbA1c(NGSP)のみ相当する場合は、再検査で血糖、HbA1c(NGSP)ともに診断基準を満たす場合に糖尿病と診断され、血糖が基準を満たさない場合は「糖尿病疑い」にとどまります。

糖尿病予備群は

  1. 早朝空腹時血糖が100から109、
  2. HbA1c(NGSP)が5.6から5.9

糖尿病が疑われる群は

  1. 早朝空腹時血糖が110から125
  2. 随時血糖が140から199
  3. HbA1c(NGSP)が6.0から6.4

となります。HbA1c(NGSP)は、過去2ヶ月間の血糖の状態を反映している検査です。

糖尿病に罹患し、血管が長期にわたって高血糖にさらされると

細かい血管(微小血管)が痛んできます。進行してくると、「神経」、「眼(網膜)」、「腎臓」に合併症が生じます(三大合併症)。糖尿病性神経障害は、糖尿病性合併症のなかで、発症頻度が最も高く、罹患後早期から出現します。自覚症状は、両側の足趾先や足裏の「しびれ」「疼痛」「異常感覚」です。糖尿病性網膜症は、成人視力障害の重大原因であり、成人の途中失明の原因の約2割とされています。糖尿病性腎症は透析の原因の第1位であり、予防は血糖だけでなく、血圧の厳格な管理が求められます。
また、細かい血管だけでなく、心臓を養う冠動脈や脳血管動脈などの血管も障害されるので、心筋梗塞や脳梗塞を発症するリスクが高まります。脳への血流が悪くなれば、認知症を来たすリスクも上がります。糖尿病を発症させないこと、進行させないことは、健康を保つ上で重要です。

まだ進行していない初期の糖尿病をみつけて、早期に指導、あるいは初期治療をすることは、重症の合併症を引き起こさないためにも大切です。